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「顔は宇宙だ」岡本太郎生誕100年企画展

パルコで開催されている岡本太郎の企画展を見てきた。生誕100年という節目の年でもあり、岡本太郎が今注目されているようである。
注目といえば、先日渋谷駅マークシティに飾られている「明日の神話」に対しての「イタズラ」(報道ではそういっている)の首謀者からのコメントが発表され、イタズラではなく、岡本太郎が生きていたらこうしたろうという芸術の一環であるとのことであった。
私はよくわからないが、岡本太郎が存命であれば「よくやった」ぐらいのコメントはするのではないかと思う。美術家グループ、岡本太郎作品の改変認める
本題の企画展について語ることにする。常々思っているのであるが、美術関係の展覧会は写真撮影禁止のところが多いが、岡本太郎関係ではOKという場所が多いように思う。これは氏の意向なのかもしれないが、美術を学ぶ人にとってみると写真に撮ることにより、自分のアングルから作品を検討することができるのでたいへん勉強になるのではないかと思う。一方で、商業的には出版物が売れなくなるというデメリットも生じるが。
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パルコの入口広場には事前にアナウンスされていた「雷人」をモチーフにしたオブジェがあり、オルガン坂側壁面には「豊饒の神話」のウオールペイントが描かれイベントを演出していた(と言って立ち止まってみる人は皆無ではあったが)。イベントはパート1の6階PARCO FACTORYで開催されていた。目玉作品は先ほど書いた「明日の神話」の姉妹作品と言われる「豊饒の神話」の原画や絶筆となった未完成作「雷人」などである。
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この2作品は、それぞれコーナーを設けて対面する形で展示されていた。
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その中央には記念館でも見た「座ることを拒否する椅子(正式名称は失念)」が並べられておりある人は学芸員に座ってもいいかと質問をしていた。
各コーナー毎に絵画や彫刻などが展示されていた、
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その中で懐かしいと思ったのはこのグラスである。学生時代にウィスキー「ロバートブラウン」という銘柄があった。これを購入すると1個のグラスがついてくるのであるが、そのグラスの底面に岡本太郎の描いた顔が書かれているというシロモノである。何と2種類のデザインがあるということを初めて知った。
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1970年の万博太陽の塔の中に置かれていた顔など見るものがたくさんあり、来場者もそこそこいて賑わっていたように思う。
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同時にパルコ地下1階では、1970年の万博記念展示も開催されており、こちらでは20分弱の万博を特集したDVD(建設記録といったほうがよい)が流されていたほか、当時の記念パンフレット(多分復刻版)が販売されていた。
チラシには渋谷周辺の岡本太郎ゆかりの場所が簡単な地図とともに表示されており、この機会に足跡を尋ねてみてはと思う人にとっては役立つ資料ではと思った。
こどもの城には「こどもの樹」があり、マークシティには「明日の神話」が飾られており、そして代々木の第1体育館には壁画が描かれている(有料イベント時公開)。そして記念館が青山にあるといったことがその紹介である。

企画展のページ → http://www.parco-art.com/web/factory/okamoto1105/index.php
シブヤ経済新聞 → 渋谷パルコで岡本太郎企画展「顔は宇宙だ。」-「明日の神話」姉妹作も
http://www.fashionsnap.com/news/2011-05-20/okamototaro-parco/
by motokunnk | 2011-05-22 08:30 | 美術館・博物館・美術
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