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光市母子殺害事件の判決にこめられたもの

昨日、光市母子殺害事件の判決が確定し、被告人の死刑が確定した。今まで報道では少年Aとされていた被告人の本名が明かされ、また犯行当時の写真(現在に近い写真)も公開されている。公開の理由は死刑が確定して社会復帰の可能性が消滅したためとことである。
今朝の朝刊各紙では、日経新聞、読売新聞が社説でこの事件を取り上げ、朝日新聞は天声人語でこの事件を取り上げている。各新聞も社説とはいわないまでも新聞で紙面を割いてこの事件をとりあげている。
被告の年齢が18歳1ヶ月だったこともあり、死刑判決を下すかどうかが論点となっていたと思う。一般には人を複数殺害すると死刑判決に値するという慣例のようなもの(?)があるようだがこの事件はこの条件をクリアーしている。要は年齢の問題である。ただ、被告人本人が1審のあとに友人に出した手紙によるとどうせ無期懲役であれば7年程度で出所できるとか、人間の性に関する文言を語っていたとかが公表されて死刑待望論がでてきたといわれている。故意か過失かの差はあるが、殺人を犯してしまった人は罰せられるのは当然のことである。問題は死刑に値するかどうかであり、死刑の他は無期懲役という非常にあいまいな刑期を定めていないものとなるのが問題ではないかとも思う。
例えば懲役100年とか200年とかを設ければ、恩赦で刑期が短縮されても出所までは長い道のりがあるので、今回の事件のような少年犯罪者でも出所は叶わぬ夢となりそうである。死刑判決がでてこのようなことを考えてしまった。
天声人語で語られていた『最愛の家族のために闘い抜いた人の言葉は重い。帰らぬものは多すぎるが、本村さんが残したものも多い。後半生で「無名の幸せ」を取り戻してほしい。 』「無名の幸せ」をかみしめて、再婚されたそうであるが、これからの人生を過ごして欲しいと思う。

朝日新聞 → 天声人語
読売新聞 → 社説
日経新聞 → 社説
愛媛新聞 → 社説
by motokunnk | 2012-02-21 22:45 | 日記
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