コピペする学生が増加しているという
今朝のめざましTVでこんな話がでていた。そしてコピペを見破るソフトまで開発されているという。調査をしたのは金沢工業大学でコピペを見破るソフトを開発したのも金沢工大の先生だと報告されていた。
金沢工大には思いいれというより、少なからず縁があり、資料室に勤務していた時代に毎年夏に開催される「国際ラウンドテーブル」という図書館界では知る人ぞ知るメジャーな国際会議に参加させていただいていた。というのも私の当時の上司であった方と金沢工大の図書館の当時はSL室長が旧友の間柄で彼からその室長を紹介してくれたのが縁で長くお付き合いをさせていただいていた。 と過去形で書いてしまったのは、ここ数年「国際ラウンドテーブル」には参加する機会がなく、段々疎遠となってきているからである。昔話はこのぐらいにして、ニュースではコピペして論文を提出する学生の意識調査の結果が報告されていた。コピペをしたことがある学生が調査対象の約半数で、そのうちの4割がコピペに罪悪感を感じていないそうである。 そもそもコピペをして自分の論文を仕上げること自体、著作権法に違反するわけで、学生としてしてはいけない行為である。よく他人の書かれたブログを参考に拝見していると、まったく同じ文章にでくわすことがある。多分、どちらかのブログがコピペをしたのだと思うが(あるいは両方のブログが全く違う論文のコピペをしたのかもしれない)、そういうことをしていて何の得もないし、学生であれば文章表現力が全くつかないし、そもそも学生とは修学が本分であるわけでこのような行為は許されるべき行為ではない。 以前、私の尊敬するそのSL室長(現職は図書館長である)から、「最近の学生は困ったものである。ある有名な教授の理論をそのまま信じて自分の論文に引用している。その論文が学会では評価されていないのに教授が著名だと信じてしまう。困ったことである。」 とこのような主旨のお話を聞いたことがある。これは論文の査読が必要であるということを力説しているわけで、前項の話とは違うが、悩み、そして考える力をつけさせようとする大学の本来の姿から言えば同様のことだと思う。金沢工大の図書館(ライブラリーセンターという)のホームページには次の言葉がでている。非常にいい言葉であり、奥の深い言葉だと思う。 「大学は「教わる」場ではなく「学ぶ」場である。大学では、教室で知識を受動的に吸収し「憶える」ことが大切なのでなく、そうした知識を自ら体系的に理解し、それを基礎にして新しい知識の領域を自身で探求することが求められている。本学ではこの意味で「学ぶ」ということを「学習」ではなく「修学」と呼び、知識を自発的に創造的に自らつかみとり、新しい知識を創造することをもって「学ぶ」ことの本質ととらえている。」 この言葉は薀蓄があり、非常に大学と言うものを端的に表していると思う。 引用したサイト → 館長挨拶 共同通信ニュース → コピペ見破るソフト実用化
by motokunnk
| 2012-05-08 22:33
| 最新技術
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