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散歩を楽しく/最終日は川本喜八郎人形ギャラリーを見学

1週間ぶりに出社である。毎朝ほぼ同時刻に家を出るのだが、駅までの道は1週間でちょっとした変化がある。それは日のあたるエリアが若干変わりはじめていることである。1週前は電信柱の影がちょうど歩いて駅に向うのには日陰となっていたのが、その電信柱の影は1週間でなくなってしまい、背中からの太陽を浴びながら駅に向うこととなってしまった。ただ、さすがに立秋後であるので、日ざしもそれほど「夏!」という暑さではないことが救いである。
さて昨日は夏季休暇最終日であったが、特に何をするわけでなくヒカリエに新装オープンしたギャラリーを見に行くことにした。月曜日のヒカリエホールで開催されている「自動車ショウ」を見たことはすでに報告したが、その帰りにエスカレータで下に降りると、このギャラリーが目に入った。
時間があれば見学しようと思って、帰宅してからネットで調べてみるとなんと渋谷区の施設であった。ギャラリーというのは「川本喜八郎人形ギャラリー」である。ホームページを見ると、「川本喜八郎は、渋谷区千駄ヶ谷に生まれ育ち、人形美術家・アニメーション作家としてNHK人形劇「三国志」「平家物語」などを手掛けたのをはじめ、世界的にも活躍し、多くのファンを魅了してきました。」とある。
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NHKの人形劇というと「ちろりん村とくるみの木」や「ひょっこりひょうたん島」を見て育った自分としては懐かしいかぎるだが、三国志までやっていたのかと感心してしまった。ホームページでは、同時に「人形劇「三国志」を上映します」とのページが別に用意されてあり、NHKで放送されていたものを防災センター会議室の大画面モニターで再現してくれるそうである。その最終日ということで足を運んだ。
11時~19時まで開館しているとのことであったが、若干早めに行くとすでにギャラリーは開館していた。夏季休暇ということもあり、早めにオープンしているのかもしれない。ギャラリー内には「平家物語」と「三国志」で実際に利用された人形が数十体展示されており、どの人形にも簡単な説明がされていた。
どの人形も見事な出来栄えで見るものを魅了してくれる。また平井徹氏による川本喜八郎人形ギャラリーについてのパネルも用意されており川本喜八郎の人形への思い入れが感じとれた。
さて、人形劇の上映スケジュールは11時から繰返し上映とのことであったので、同じフロアの防災センター会議室へ歩を進めた。ギャラリー前には、区の職員らしき人がおり、上映時間間際には会議室への呼び込みをしている姿も見受けられた。恥かしながら三国志そのものについての知識はほとんどなく、レッドクリフの映画を見たのが最初で最後である。諸葛孔明は知っているが、それ以外の人物については皆目見当がつかないのが実体である。そんな中上映されたのは「出師の表」であった。NHK人形劇の再演ということで画面は若干乱れていたように感じたがその以外は大画面の迫力でストーリーも堪能できた。NHKのアーカイブによればあらすじは以下の通りである。
「五手による蜀(しょく)の危機を脱した孔明。背後の憂いを絶つため南蛮王・孟獲(もうかく)を6度捕らえ、6度放ちます。そして7度目の戦。水不足の蜀軍は毒水に苦しみ、さしもの孔明も天に祈ると、玄徳の霊が解毒の泉を教えます。7度捕らえられた孟獲はついに恭順。一方、魏(ぎ)の曹丕(そうひ)が病死、曹叡(そうえい)が後を継ぎます。孔明は上奏文“出師(すいし)の表”を劉禅(りゅうぜん)に奉り、北伐に向かいます。」
今度ゆっくり三国志について調べてみようと思った1日であった。

渋谷区 → 川本喜八郎人形ギャラリー
NHK → アーカイブ人形劇 三国志
by motokunnk | 2012-08-20 19:27 | 美術館・博物館・美術
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