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史上最低の投票率で自民・公明党連合が全議席数の2/3を確保した総選挙

昨日の午後8時、衆議院議員の総選挙が終了した段階から各TV局の選挙特番は自民党の過半数確保、民主党の歴史的大敗を報道しはじめた。衆議院議員選挙の出口調査や独自分析に基づくものと説明されたが本当によく当たるものである。ある意味、完璧な予測ができるのであれば景気予測もしてほしいものである。
ただ、自民党の圧勝かというとそうでもないようだ。こんな分析もある。「全国の比例得票数を集計したところ、自民党は1662万票で、05年の2588万票を大きく下回り、09年の1881万票にも及ばなかった。得票率も27.6%で09年の26.7%とほぼ変わらなかった。投票率が09年より約10ポイント低かったことも影響しているが、全国的に自民党支持が広がったとは言い難い。自民党の小選挙区候補の得票数を合計すると2564万票で、大敗した09年から165万票減っている。12政党の乱立で民主党と第三極勢力が非自民票を食い合った結果、相対的に自民党候補の当選する小選挙区が増え、自民党の獲得議席を押し上げた形だ。」
昨日の選挙はどの政党に投票するかが有権者にしてみれば悩んでしまう多さだったのではないかと思う。昨日投票に行く前に「日本版 ボートマッチ -2012総選挙版-」を利用して自分の考えとマッチする政党を選んだところ日本維新の会がトップとなった。橋下徹が立ち上げて「みんなの党」との統合が進みそうな段階であれば「維新の会」は私の支持する政党として1票の価値はあったと思うが、何を血迷ったか「太陽の党」とのジョイントしたのが敗因であった。
石原慎太郎個人との連携であればまだしも平沼赳夫率いる「たちあがれ日本」のメンバーまでいれてしまうとは、公約が反対の両党が合体するのは選挙目当てといわざるを得ないような気がした。それでも比例区では「日本維新の会」と投票用紙には記入したが。
また未来の党も同様に「国民の生活が一番」の傀儡政党との噂が断ち切れずに失速してしまったようだ。もう少し、第三極がまとまれば、自民党圧勝のシナリオはくずれたのではないかと思う。比例代表の得票率は前回とそれほど変わっていないという。小選挙区で自民党以外にいれる候補がいなかったから(また民主党が分裂して候補者が結果として乱立してしまったので)、結果として小選挙区で記録的な大勝をあげたのであろう。公明党も堅実に議席を獲得し、両党を合わせると衆議院定数の2/3以上を確保し、参議院で否決された法案も衆議院で再可決することが可能となってしまった。
憲法改正など、公明党と自民党で政策の一致をみていないものについては問題はないとは思うが、それ以外の法案(消費税などなど)はこの2/3以上の勢力を得たころでゴリ押しがなされてしまう危険性がある。十分に配慮した国会運営を期待したい。
決して信任されて選ばれた自民党ではなく、消去法で仕方なく自民党を選んだ有権者が多数いると思われるのだから。また、安倍総裁が首相になるわけだが、今回は途中で辞任するようなことは絶対ないようにしてほしい。「潰瘍性大腸炎」という難病を克服して総裁に復帰したわけであるから、言い方は悪いが、死ぬまで首相の座を放棄しないでほしい。国民はそれを望んでいるし、安倍総裁もそのことは十分理解したいるはずなのだから。
一方ですっかり影が薄くなってしまったが、東京都知事には猪瀬さんが圧倒的多数を獲得して新知事となった。こちらは石原都政を継承していくそうだが、これで2020年のオリンピック招致活動は継続されるらしい。それでTVで川渕さんが万歳三唱の音頭をとっていたのだろうか?
選挙ポスターもいつまで貼られているのだろうか。落選した候補者が泣いているようにも思えるが。
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参考URL → 毎日新聞社説
参考URL → 読売新聞社説
参考URL → 安倍晋三自民総裁の横顔
参考URL → 川淵氏が都教育委員辞任 猪瀬氏の選対本部長へ
by motokunnk | 2012-12-17 19:39 | 日記
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