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六田知弘写真展「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」

昨年、施設改修のため休館していた渋谷区立松濤美術館が改修が終了してリニューアルオープンした。リニューアルオープン後、最初の展覧会は地元の小中学生による作品展(毎年開催されており、今回が32回目となる)と六田知弘写真展「3・11 時のイコン」の2つである。
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還暦を過ぎると、渋谷区では(他の区もそうかもしれないが)区の文化施設の入場料が無料となるのはいいこと、歳をとったことの恩恵である(ただ、今回の展示会は全員無料である)。「渋谷区小中学生絵画展」であるが、公立の学校だけでなく私立の学校からの応募作品(というのかどうかはわからない)も展示されていた。どちらも渋谷区にあるわけだから公私の区別をつける必要はないのかもしれない。
2階の展示室では六田知弘写真展「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」も併催されていた。六田知弘なる人物を知らなかったし当然彼の写真展を見るのは初めてであったが、今年の3月で3年目をむかれる東日本大震災の記憶を留めておく写真が数々展示されていた。
「被災地で見つけたモノを、持参した白い紙の上に置いて撮った。」とホームページに書かれているようにすべての写真、物が被写体となって映し出されている。いろいろな物が写真となって展示されていたが、印象に残ったのは壊れたハーモニカ、汚れてしまったドラゴンボール「フリーザ」のフィギュアであった。いずれもたぶん被災してしまった小学生の持ち物であったと思う。
「写真を見て、写されたモノたち自身が語る声に耳を傾けてほしい。」とあるように写真に移されたものからその持ち主を想像し、その持ち主が今どうしているのかなどを考えてしまう、ある意味で考えさせられる展覧会であった。なお平凡社から写真集「3・11 時のイコン」も発売されているので写真に興味のある人はぜひどうぞ。
参考URL → 東京都渋谷区松濤の住宅街にある白井晟一設計の美術館
参考URL → 六田知弘
参考URL → 「3・11 時のイコン」
by motokunnk | 2014-01-26 08:31 | 美術館・博物館・美術
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