広島市内を襲った土石流の被害は時間の経過、救助作業の進展とともに拡大していき、死者は40名になろうとしている。
「地震、雷、火事、親父」とは子どもの頃に言われていた恐ろしいことであるが、最近は地震だけでなく、それに伴う津波や集中豪雨による土砂崩れや土石流も被害をもたらす要因となっている。
海沿いに住むと津波の被害、山沿いは土石流、日本という国は言い方は悪いが「災害の宝庫」のような国である。それゆえ、自然災害に強い技術の確立が求められ、着実に進歩しているのだが、どうも自然は一歩先を歩んでいるような気がする。
さて一昨日の夜のNHK-BS1で放送されている「国際報道2014」を見ていると元横綱大鵬の銅像が生まれ故郷のサハリンで建立されたとのニュースが流れた。
大鵬といえば、昭和の名横綱で「巨人、大鵬、卵焼き」とよく子どもの頃に子どもが好きなものとしていわれていた。私が子どもの頃、見るスポーツといえば野球か相撲であったし、少年雑誌で取り上げられるスポーツもこの2種類が多かった。
その中で、巨人と大鵬が特集されるのは群を抜いていたと思う。巨人は集団であるが、大鵬は個人であることを考えると個人でありながら10年近く大相撲に貢献したことは偉大であったと思うし、平成の大横綱である白鵬の憧れでもあることから万民に愛される存在であった。ただ、私はアンチ大鵬ではあったが。
調べてみると「サハリンに大鵬の銅像を建てるプロジェクト」なるものが秋田県で発足し、今年の2月から募金運動が開始された。今年4月に木彫が完成し、6月にキャスティング(鋳造)が秋田で完成したという。その後サハリンへ搬出し、先日地元ホロナイスクで除幕式が行われた。
NHKの番組では、この銅像がギクシャクしている日露関係の一助になればとの声もあがっている。そうなればいいのであるが。どうも最近の政府は海外志向が強いが隣国の中国、韓国、ロシアとの関係が冷え込んでいるのが気にかかる。全方位外交は難しいと言われるが、昔からの隣人を大切にすることも重要だと思う。
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広島の大規模土砂災害 死者39人不明7人に参考URL →
大鵬の銅像参考URL →
サハリンに大鵬の銅像を建てるプロジェクト・イラスト転載サイト参考URL →
国際報道2014