2017年 02月 07日 ( 1 )

記憶に残る51回スーパーボウル、入国制限をめぐるトランプ対裁判所

第51回NFLスーパーボウルは史上初となる記録が多数生み出されたことだけでなく将来も語り継がれていく一戦(ファルコンズファンには忘れがたい記憶として)ではなかったかと思う。
日本時間の昨日午前8時半過ぎにはじまったスーパーボウル、第1Qは両軍とも無得点の静かな展開であった。第2Qに入り、ペイトリオッツが敵陣30ヤード近くまで攻め込んだがここで痛恨のファンブルをしてしまい、攻撃権がファルコンズに移ってしまった。
このチャンスを逃さず、ファルコンズはQBライアンの安定したパスとランを織り交ぜた攻撃でペイトリオッツ陣に攻め込み、先制のTDをあげた。そしてその後も攻撃陣が奮起して第2Q中盤にはライアンからWRフーパーへのTDパスが決まりリードを拡げた。
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一方のペイトリオッツ、攻撃がイマイチかみあわないようであったが、0-14とリードされQBブレデイの闘志が前面にでて敵陣深く攻め込んでのパス、このパスがインターセプトされてしまい82ヤードのリターンTDを奪われてしまった。0-21である。
さすがに直後の攻撃でTDを奪うだろうと思っていたが、この攻撃もFG止まりとなり、前半はまさかの3-21で折り返すこととなった。ペイトリオッツが3ポゼッション差を逆転したスーパーボウルはなくファルコンズ圧倒的有利な展開であった。
ハーフタイムショーはレディー・ガガのビックリするようなパフォーマンスを観ることができた。オープニングはどこから歌っているのか(実際はスタジアムの屋根の開いた天井であった)、「ゴッド・ブレス・アメリカ」「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」を歌い終えるとジャンプして一瞬消えてしまった。
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画面がスタジアム内に切り替わるとワイヤーに吊るされたレディー・ガガがステージに降下しているのが映し出されてここから約10分のステージがはじまった。
反トランプを訴えているだけに政治的な発言があるかと思われたがそのことはなかった。しかし、パフォーマンスのあちこちに、レディー・ガガらしいメッセージが込められていた。
オープニングで歌った曲「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」はトランプ大統領がサインした入国禁止令出身に反対するデモで歌われていた曲だし、「Born This Way」は「私は私のままでいい」という個性とダイバーシティを認める曲であると同時に、LGBTをサポートする、次のようなメッセージが含まれる。
「ゲイであろうと、ストレートであろうと、バイセクシャルであろうと、レズビアンであろうと、トランスジェンダーであろうと、私の生き方は間違っていない。私は生き抜くために産まれてきた」という歌詞が含まれている。
これから始まる後半の激戦を予感させるような素晴らしいハーフタイムショーであった。
さて後半がはじまり、最初のファルコンズの攻撃を止めたペイトリオッツ、これで勢いに乗るかと思われたが、2回目のファルコンズの攻撃を止めることができずにまたもTDを奪われ3-28と25点差をつけられてしまった。
20分以上時間は残っているとはいえ絶望的な差であることは間違いない。直後の攻撃は時間をかけて最後はRBホワイトへのTDパスが決まり、やっとペイトリオッツがTDをかえしたが、直後のキックをミスしてしまい9-28と18点差となるところが19点差となってしまった。
そして第4Qに信じられないことが実現した。残り10分にFGで12-28としたペイトリオッツ、ここで守備陣が頑張った。残り8分、ファルコンズの攻撃でパスを選択したがこれを見逃さずにQBサック、ファンブルを誘い、攻撃権を奪取した。ファルコンズサイドとすればここはランを選択してもよかったのではなかったのだろうか。
結果論であるが、このファンブルリカバーがペイトリオッツを勢いづけた。敵陣からの攻撃でTDを奪ったペイトリオッツであったが、2点コンバージョンを2回続けて成功させなければいけない16点差である。
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このTD後のコンバージョンはスナップがQBブレデイではなく横に位置したRBホワイトへ。敵を欺くビッグプレイで2点コンバージョン成功、20-28と追い上げた。
直後のファルコンズの攻撃を抑えれば同点のチャンスはあるペイトリオッツであったが、ここでライアン~WRジョーンズへのパスが通ってファルコンズは敵陣20ヤードまで進んだ。
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TDは奪えなくてもFGは十分に狙える場所である。しかしここでファルコンズ攻撃陣がQBサック、ホールディングと若さを露呈してしまい、FG圏内から後退してしまった。
残り時間3分半、タイムアウトは2回。ペイトリオッツにとっては十分な時間であった。自陣9ヤード付近からの攻撃、最初のダウンこそ手間取ってしまったが、パスを連続して成功(なかにはWRエデルマンの相手ディフェンスにあたったボールをキャッチするというスーパーキャッチもあった!)させて敵陣に進むと最後はRBホワイトがTDランを決めて26-28とし、直後の2点コンバージョンもブレデイからWRアメンドーラにパスが通って同点に追いついた。
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51回の歴史の中で初となる延長戦、先に攻撃権を得たペイトリオッツがブレイディが 5回連続でパスを成功されて敵陣25ヤードに達すると、 ホワイトの10ヤードランと相手の反則によってゴール前2ヤードに達した。最期はホワイトのTDランが決まり34-28でペイトリオッツが勝利した。
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これでペイトリオッツは5回目(同一QBでの制覇は初)のスーパーボウルチャンピオンとなり、ブレデイは4回目のMVP(QBとして初)となった。またブレデイのパス466ヤードもスーパーボウル記録であったし、パス43回成功もスーパーボウル記録だそうだ。そして25点差からの逆転、わずか13分で19得点もスーパーボウル初、まさに記録ずくめの51回スーパーボウルであった。
我家の近くにあるNFL公式ホームページでもリンクされているスポーツバー、試合終了後にはペイトリオッツファンを思えるグループが勝利の余韻をお店の前で語らっている姿が見かけられた。
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同じ米国でもこちらはどうかなというトランプ大統領令(中東7か国の入国禁止)に対して司法裁判所が無効措置をだしたことに対して政府がその無効措置の撤回の訴訟を連邦高等裁判所に提出した件である。
この訴訟は却下され、両者に正当な理由を求める意見書の提出が求められた。今日がその締め切りであり、早ければ今日夕方には結果がでると思われるがいずれの結果がでるにしても両陣営とも控訴は確実を思われ、司法判断は連邦最高裁判所まで持ち込まれそうだ。
この連邦最高裁判所、通常は9人の判事なのだが、現在は欠員1人(保守派の候補が審議中)で8人体制(保守派4名、リベラル派4名だそうだ)である。この判断が4対4となってしまう可能性は十分にあり、そうすると連邦高等裁判所の判決が最終判決となるという。
果たしてどちらに転ぶのであろうか、大注目である。

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by motokunnk | 2017-02-07 09:50 | スポーツ全般 | Trackback | Comments(0)