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記憶に残るレーシングカー・その7

今回は、ニッサン2000GTRを紹介する。現在のスーパーGTクラスで走っているニッサンGTRの祖先にあたる車である。
このマシンのデビューは記憶によれば1969年5月のJAF_GPの前座のツーリングカーレースだったと思う。レースは、トヨタ1600GT(デビュー数年が経過していたが、操縦性、信頼性は高くまたドライバーも能力が高かった)とデッドヒートを繰り広げて、優勝している。ただし、1位でゴールしたトヨタ1600GTに違反があり3位降格となっての後味の悪いデビュー戦勝利だったと思う。
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その後、2000GTRは連勝を開始し、日本のツーリングカーレースでは負けなしの状況となる。ライバルの出現は1972年まで待つこととなる。この年にマツダはロータリーエンジン搭載のカペラのツーリングカーをデビューさせ、2000GTRに勝負をいどんだ。車重が重いなどの影響か、GTRに勝つまでにはいかなかったが、貴重なノウハウは得ることができたようだ。そしてサバンナのツーリングカー仕様となるRX3がデビューしGTRと死闘を繰り広げることとなる。
1973年の富士GCシリーズの死闘は古いレースファンの間では語り草となっている。GTRも50勝はとげたが、年式の古さには勝つことができず、またメーカーの公害対策に本腰をいれるという方針もあり、GTRがサーキットに復活するのは1990年代となってからではなかったかと思う。
判官びいきというか、デビューしたころのGTRはそれほど好きではなかったが、RX3との死闘を繰り広げているうちに好きになってしまったというのが今思う当時の心境だったような気がする。いまから40年前の古きよき時代の出来事であった。
写真は数年前のお台場で撮影したもの、R381,R382と並んで展示されていたような気がした。
by motokunnk | 2010-12-30 09:50 | Racing Car
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