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日比谷公園のイチョウ並木

先日、日比谷公園を散策した。日比谷公会堂には来たことがあったが、実際公園内に立ち入ったのは20数年ぶりのことである。一昨年以来話題となることの多い公園であるが、じっくり見てみると意外に日本初とか、珍しいものが多々ある。
ちょっと歴史を紐解いてみると、江戸時代は佐賀鍋島家、萩毛利家などの上屋敷が置かれており、明治時代となり陸軍近衛師団の練兵場となった。の後、本多静六と本郷高徳によって「都市の公園」として設計され、1903年(明治36年)6月1日に日本初のドイツ式洋風近代式公園として開園した。園内には各所に説明板があり、初めて訪れる人にとってはありがたい仕組みとなっている。
そして今回は、イチョウ並木についての紹介である。
日比谷公園のイチョウ並木_d0183174_831419.jpg
園内松本楼の前にイチョウの木が植わっている。その木の説明には、イチョウはジュラ紀から生息していた樹木で生きた化石といわれている(初めて知った!)。
平瀬作五郎博士によるイチョウの精子の発見も紹介されている。平瀬なにがしを調べてみると
安政3年1月7日(1856年2月12日) - 大正14年(1925年)1月4日)は、明治・大正期の植物学者とある。
植物学に興味をいだき、東京大学植物学教室の助手の時代にイチョウの精子を世界ではじめて確認した。なかなか好奇心旺盛な人物であったようである。
平瀬作五郎の生涯はこちらに詳しくあるようだ。「イチョウ精子発見」の検証「平瀬作五郎の生涯」
さてイチョウ並木であるが、日比谷公園に移築されてりっぱに育っている。
日比谷公園のイチョウ並木_d0183174_832845.jpg
なんでも日比谷公園の設計者である本多静六博士が、明治34年、現在の日比谷交差点にあったイチョウの大木を自分の首を賭けても移植を成功させてみせるとし、見事日比谷公園内に活着させたとのことである。
日比谷公園に行かれたさいはぜひご覧あれ。

日比谷公園の紹介は → http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index037.html
by motokunnk | 2010-08-13 08:33 | 公園・庭園・遊歩道
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