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代々木八幡遺跡と石器時代住居

代々木八幡境内には、いろいろなものがある。記念碑のあれば、遺跡もある。今回は遺跡について紹介する。
以前猿楽古代住居跡についてブログで紹介したが、この遺跡はそれ以前のもののようである。猿楽遺跡からさかのぼること2000年近く、縄文時代中ごろの住居のようである。昭和25年に渋谷区史を作るため発掘研究が行われたが、そのときには、地下30cm位のところから沢山の遺物が発見された。
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その遺物と同時に住居跡とその中に掘られた柱跡が発見されたとのこと。遺物の中には土器も多数あり、その土器は加曾利E式の鉢や壷が一番多いことから今から4500年ほど前の石器時代の住居跡と想定されたそうである。当時はこのあたりは丘陵のようになっており、ちょうど海につきだした半島の端に位置していたという。渋谷も大昔は海であったというから、代々木八幡も海岸に面していても不思議のない話である。
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猿楽古代住居跡は復元されたが、焼失し跡しか残っていないが、こちらは竪穴家屋が復元され、金網で囲われているが、ちゃんと見ることができる。
この家は直径約6mの円形にローム層を約20cm堀りくぼめ、その内がわの周に高さ160cmの柱を10本程立て、その柱の頭に桁を横に結びつけ、その桁に椽を21本周から葺き寄せて、屋上で円錐形に結び合せ、この上に萱を葺いて作ってある。屋上の南北には煙出しを作り東側には入り口をその東側の貯蔵室の跡にはここだけ椽を葺き出し中央部には爐の跡がそのまま残してある。貯蔵室に堀り埋めてあった大型土器と爐の中に置いてあった底なしの二個の土器は別に保存してある。この家の内は冬は屋外より十度温かく、夏は十度程涼しいし、内でたき火をすれば数時間で床面は乾いて案外住み心地が悪くない。使った木材は当時の附近の森相から考えてカシ、クリ等枯葉樹にした。と渋谷区教育委員会設置の説明板に書かれていた。
by motokunnk | 2010-08-23 19:45 | 神社・仏閣・城郭
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