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記憶に残るレーシングカー・その3

今回は、私とモータースポーツとの出会いについて語ることにする。今から40数年前の1966年5月2日、たまたまTVを見ているとなにやら車が走っているシーンが映し出されていた。それも豪雨の中を走っているではないか、また見たことのない車が爆音を立てて走っている姿に美しさを感じてしまった。それがこの「ポルシェ906(カレラ6)」であった。見ていたのは日本GPの予選であった。
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当然、翌日の日本GP決勝もTV観戦したのを覚えている。これが私のモータースポーツ好きとなった原点のレースである。
このレースは「ニッサンR380」が優勝するのであるが、ポルシェ906をブロックして先頭のR380を逃がした生沢徹の活躍が後々の伝説となっていることでも有名である。このポルシェを駆っていたのは滝進太郎で翌年の暮れに「タキレーシングチーム」を発足させて、レース黎明期にビジネスとしてプライベートチームを成立させることに挑戦した先駆者と評価されている。
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さて、このポルシェ906であるが、1966年からスポーツカーレースの規則が変更となり、50台以上生産された車にチャンピオンの資格が与えられる(グループ4)ことになり、ポルシェが1966年に発表し、見事に2000cc以下のチャンピオンとなったマシンである。1967年の日本GPには3台のポルシェ906が参戦し、生沢徹の8号車が見事に優勝しているので、日本のレースファンにはおなじみのマシンともいえる。またその後もレースに参戦して数々の優勝を飾っており、レース黎明期からのファンにとっては懐かしいマシンでもある。
写真のポルシェ906は、数年前のノスタルジックカーショーで撮影したものである。この年は同じポルシェの962も出品されていた。このマシンは後日紹介しようと思う。
by motokunnk | 2010-12-02 19:24 | Racing Car
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