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東京オリンピックの選手村・代々木公園散策その5

代々木公園は古くは(と言っても明治時代からであるが)陸軍の練兵場であった。それが第二次世界大戦後は、米軍キャンプ地となり(ワシントンハイツと呼ばれて、米国空軍の宿舎が建設されていた)、そして東京オリンピック開催のときに日本に返還され選手村として利用された。
私の少年時代はこの場所がワシントンハイツと呼ばれてアメリカ人の将校が住んでいると聞かされていたものである。東京オリンピックが終わり、敷地の一部が代々木公園となり都民に開放されて今日を迎えている。隣接する国立オリンピック記念青少年総合センターも古くは「ワシントンハイツ」であった。
さて、代々木公園の一角には東京オリンピックの選手村であったことを示す記念の宿舎が残っている。ただし、昔はかなり草ぼうぼうで宿舎も今のように周辺が花壇で囲まれて美しくなかったようである(過去の写真はこちら)。どうもリオに決まってしまった2016年のオリンピック招致活動の際に東京都が整備したようである。
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オリンピックは来ないが、宿泊施設の周辺がきれいになることはよいことだと思う。代々木公園を訪れる人にとっては憩いの場ともなっているようだ。現に私が訪ねたときも若いカップルが記念写真をとるなどしており、「公園内の名所」と位置づけられているようだ。見所スポットや園内マップにも表示されている。
りっぱな説明板も用意されており次のように書かれている。
「1964年第18回オリンピック大会が東京で開催され、その時の選手村の跡が代々木公園になりました。この建物は当時各国の選手が利用した宿舎のひとつで(オランダ選手宿舎)、東京オリンピックを記念して保存されています。見本園(宿舎の左手奥)の樹木は、オリンピックの時に世界各国の選手が持ち寄った種から育てたもので、東京オリンピックを記念して育てられています。」
ここから左手奥のところに見本園があるが、それは次回に説明することとする。
by motokunnk | 2010-12-27 19:41 | 公園・庭園・遊歩道
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