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根津美術館と庭園見学記

今日は表参道から歩いてすぐの根津美術館に行ってきた。先々週であったか、戸栗美術館に青磁・白磁の陶磁器を見に行った際、根津美術館でも伊万里・鍋島・柿右衛門の肥前陶磁器の展示のパンフレットを目にしていたので機会があればと思っていた。今日がその最終日であったので、午前中にいつものように散歩がてら根津美術館まで歩を運ぶこととした。
我家からは徒歩で行くのだが、その順路が短縮されている。以前は246沿いを歩いたのであるが、六本木通りから骨董通りへのバイパスがやっと人のみ開通したのである。
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来年には車道も開通するようなので、青山から恵比寿方面への移動は随分短縮されるのではないかと期待される半面、渋滞も多くなってしまうのではという危惧もある。早速この道を利用した根津美術館まで行くことにする。開館が10時というのに根津美術館には開館前10分前後には20人程度の待ち行列ができていたので、美術館の人の機転で早く開館してくれた。このあたりはうれしい配慮である。根津美術館は学生時代によく訪れていた、といってここにはりっぱな庭園があり、当時は庭園のみは入れることができる仕組みであったので、もっぱら庭園を○○コースとして利用していたのが本音である(入園料はとる仕組みとなっていたが、無人の仕組みであったので払った記憶はなかった)。
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さて数年前に新しく建替えられてから初めての入館である。地下1階、地上2階の美術館には6つの展示室があり、1階の一番広い展示室で企画展である「伊万里・鍋島・柿右衛門の肥前陶磁器」の展示がされていた。
戸栗美術館の展示も見事であったが、この根津美術館の展示品はバラエティにとんでおり、青磁や白磁単体の美しさを満喫すつ向きの人には不満が残るが、色彩をほどこした陶磁器を鑑賞するにはこれでいいのかもしれない。
残りの展示室には根津美術館常設の展示物が飾られており、古代中国の青銅器など学生時代に見学したときに見た器そのもの(双羊尊には見覚えがある)が展示されており、懐かしさを覚えてしまった。
庭園であるが、昔とは違い、外部からは遮断されて入館した者しか入ることはできないようになっていた。まあ、庭園のみを利用する人はいないであろうから、このほうがいいとあh思うが。そのせいか、庭園も各所に園内マップが配備され今どこにいるかを教えてくれる。
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学生当時は回遊式の庭というイメージしかなかったが、こうして庭園をゆっくり散歩してみるといろいろな施設や彫刻が置かれている見事な設えとなっている。庭園の説明だけでもひとつのブログ記事となってしまいそうである。庚申塔も数多く飾られており、一代でこれらを収集した根津嘉一郎の偉大さに敬服である。山梨出身のこの実豪華は地元にも中学校や高校を寄進しており、昔の財閥の長の財力は計りしれないものがあったのだと再認識してしまった。

根津美術館 → 公式ホームページ
展示内容 → 伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華
by motokunnk | 2011-07-03 16:52 | 美術館・博物館・美術
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