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泊原発営業運転再開について考える

東日本大震災により発生した福島原発事故依頼初となる、休止中(正確には異なるが)の原子力発電所の営業運転再開が北海道電力・泊原子力発電所3号機で実施された。
ただ、この原発は定期点検中でその作業が地震発生前に終了し、3月7日から調整運転に入っていたとのこと、調整運転でも実質は100%稼動していたそうで、営業運転と何ら変わりのない発電量であったらしい。
要は、経済産業省として正式に定期点検の結果を審査してGOサインをだしたまでのことである。ただその手続き論について、地元の了解を得なかったなど問題があったからこれだけの騒ぎとなってしまったと考えるのが本質論ではないだろうか。
原子力発電について私の考えは、ゆるやかな終息を図ることがベストであると考えている。何年、何十年先になるかもしれないが、代替可能なエネルギー源を確保して移行していくことが日本のエネルギー政策を考える上で妥当な選択と思う。
今日の新聞社説でも3紙がこの問題について論じているが、やはり3紙との原発容認の追い風とはならないとしている。しかし、地元にしてみれば、原発以外にこれといった産業もなく、「原発の休止=自治体の存亡危機」となるわけで、北海道としてこのような選択をとることはやむをえない選択だったと思う。
日本海に面しているとはいえ、いつ地震発生による津波の災害に襲われるかもしれないわけで、安全対策を万全にすることが今後の原発に対して求められることではないだろうか。
原子炉建屋だけでなく、周辺施設の津波対策も十分に考慮すべきであるし、津波以外の災害(テロも可能性としては十分に考えられる)に対して対策を考える必要がある。
昨日、天竜川で痛ましい事故が発生してしまった。安全といわれていた天竜川の川下り、ライフジャケットの装着が義務化されていなかったわけだが、これも想定外の出来事と片付けられてしまうのかもしれない。マスコミも含めてだが、個々人が想定外の出来事を予想して生活することを考えるべきだと思う。
いくら他人から見て、おかしいと思えることであっても自分が想定した危険から身を守るためにしていることであれば何らおかしくないわけであるから。

今日の社説・読売新聞 → 泊原発営業運転 電力危機回避の一歩にしたい
今日の社説・朝日新聞 → 泊原発の運転―次は厳しい新基準で
今日の社説・毎日新聞 → 泊原発 リスク評価は万全か
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なお、写真はGoogle Earthから転載した
by motokunnk | 2011-08-18 08:09 | 日記
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