今週に起きたアルジェリアの天然ガス施設で起きたイスラム武装集団による人質事件は悲惨な結果を残した終息の方向に向っているようだ。事実報道が交錯して何が本当に真の情報なのかがわからないのである。
まだイスラム武装集団が施設内に残り人質を拘束しているのかもしれないので事実報道できないのかもしれないが今回の作戦について無理があったのではないかとの指摘もでている。
ただ、日本政府としては人命第一のスタンスであり、それほどイスラム武装集団のテロの標的となっていないのでスタンス自体はしょうがないが武将集団との交渉なしに武装集団殲滅作戦に走ったことに若干の疑問がある。
アルカイダに代表されるイスラム武装集団のテロの標的となっている米国や英国ではテロに屈せずというスタンスを貫いているが、テロを実行した部隊との交渉は行っている。交渉の結果人質救出作戦を実行しているのが過去の例である。今回の救出作戦は一切テロ集団との交渉もせずに昼間に救出作戦を実行したとのことらしい。
アルジェリア政府としては欧米と協調してテロにあたると、国内世論の反発をうけテロが再発するという危険があり、今回の単独行動にいたったと推測しているマスコミもあるが、人命をちょっとないがしろにした計画であったように思える。
テロ集団の要求は、隣国マリでの内戦にフランスが介入していることをやめさせることが目的だったと言われている。イスラム武装集団はアルジェリアだけでなく、世界の様々なエリアでテロ活動をしている過激な集団であるのでもう少し配慮した行動に出て欲しかったと思う。
テロに屈しないという姿勢は尊重するが、そのやり方に工夫が必要だったと思う。外務省は渡航危険地域に指定いたエリアだそうである。そのエリアでも海外進出をしてプラント建設をしなければいけない国内事情にも目をむける必要もあるのではないか。日本国の豊かさは何か、何で豊かさを実感するのかを考える必要があると思う事件である。不幸にも亡くなられた人の冥福をお祈りする。
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アルジェリア人質救出作戦に各国から批判
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アルジェリア―強行しかなかったのか