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「書を捨てよ、町へ出よう」、寺山修司の展示会

8月8日から原宿で寺山修司の展示会が開催されている。先日、そばまで行ったのでちょっと覗いてみることにした。寺山修司といって思い出すことは「天井桟敷」という劇場である。明治通りに面したところに小さな劇場があり、寺山修司の天井桟敷であるということは知っていた。実際に入場したことはなかったが、当時(1970年代)としては流行っていたようである。
カルメンマキが歌った「時には母のない子のように」の作詞を担当したのが寺山修司であったことが印象に残っている程度であるが、今でいうマルチタレントであったようだ。天井桟敷という劇場には前衛的な劇の案内ポスターが貼られていたことは覚えている。そんな寺山修司が逝去して今年が30年ということで各地で展覧会などのイベントが開催され原宿での展示会もその一環のようだ。
GYREというおしゃれなビルの3階ギャラリーでその展覧会はひらかれていた。こんなところにギャラリーがあるのだろうかと思えるほど他の店舗はファッションやカフェなど、今の若者が好むような品揃えのお店が多数入居していた。休日になると若者たちはこのようなお店を訪ねて原宿に集まるのかとへんなところで感心してしまった。さて3階にある展示スペースはそれほど人もいないでゆっくりと観ることができた。
はいると彼の作品(本)が並べられて、いずれの本も手に取って見ることができるようになっていた。その奥は人がいくと感知する仕組みがあるビデオによる展示が流れていた。寺山直筆の生原稿や、モノクロにした劇団「演劇実験室◎天井棧敷」の舞台ポスター、寺山の言葉を外側に刻印した2Bの鉛筆などが展示され、熱心なファンは食い入るようにみつめていた。寺山修司の言葉をプリントした缶バッジを入れたガチャガチャもあり、私も100円だして購入した缶バッジが下の写真である。
「書を捨てよ、町へ出よう」、寺山修司の展示会_d0183174_19234793.jpg

GYREのホームページではこのように紹介されていた。「一つの言葉が、人生を変えるーーー。そんな経験は誰にでもあるもの。今年、没後30周年にあたる寺山修司は、言葉を通して、人生を紡いできた表現者。詩人、俳人、歌人、劇作家、映画監督、小説家、写真家など、多岐にわたるインスピレーショナルな活動を展開してきた彼の残した業績の中でも、彼の残した多くの偉大なる「言葉」は、いまなお強烈なエネルギーを放っている。それらの言葉が詰まった膨大な数の書籍が集積し、EYE OF GYRE の中に「寺山修司幻想図書館」を現出させる。」今週末まで開催されているようなので原宿に行った際、待ち合わせ前にちょっと覗いてみたはいかがだろうか。
来月には、別の場所で寺山修司の映画に関する展覧会が開催されるようだ。そちらも時間を見つけて出かけるようにしよう。
参考URL → 「書を捨てよ、町へ出よう」
参考URL → GYRE,ジャイル,表参道
参考URL → 寺山修司記念館
by motokunnk | 2013-08-28 19:24 | 美術館・博物館・美術
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