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シンボルマークは東京五輪からスタートした

昨日、住んでいる区の誕生月無料検診を受けたあと、東京駅丸の内のオアゾ広場で開催されている、「東京オリンピック・パラリンピック50周年記念ウィーク」のメモリアル展示を観てきた。久しぶりの東京駅丸の内口である。ほぼ1年ぶりの丸の内北口であったが、ビックリしたのは動輪広場が改修中で移設されていたことであった。
さて、オアゾ広場のメモリアル展示であるが、1964年を思い出す品が多数展示されていた。また聖火台の写真も貼られており、その前で実際にトーチを持って記念撮影することもできる。表彰台も展示されており、実際にあがることもできる。その他にも実際に使用したバレーボールや制服、当時の新聞記事などがところせましと展示されている。
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場所がよいので、11時開場であったが、時間のわりには多数の人が来場していた。昼休み、休日ともなると多数の人で賑わうのではないだろうか。
さて1964年の東京オリンピックがらみでは昨日、国立競技場の聖火台が取り外された。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた建て替え工事の一環だ。戦後復興のシンボルにもなった聖火台は、東日本大震災からの復興のシンボルとして宮城県石巻市に貸し出されるという。ということはまた2020年の東京オリンピックでは再利用されるということなのかもしれない。
昨晩のNHK-BS1の「オリンピックをデザインした人たち」は観ていて初めて知ったことが多く、知識を高めるうえで参考になる番組であった。オリンピックといえば、シンボルマークが有名でそれぞれのオリンピックにシンボルマークがあるが、そのシンボルマークも東京オリンピックが最初に決めたのだそうだ。このシンボルマーク、赤の丸と金色の五輪マークと文字のシンプルな組み合わせであるが、日本の伝統を参考にしたそうである。
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豊臣秀吉の陣羽織は赤の地に金の紋が縫い取られている。これを参考にこの2色を決めたそうだ。また縦横サイズもA、B版サイズではなく独自サイズとしたことでオリジナリティを追及したそうである。そういわれて観るとなかなか味わい深いものである。
また東京オリンピックが発祥のデザインもある。アジアで初めてのオリンピックであり、当時の日本は英語がほとんど通じないという国であった。街の看板を眺めてもローマ字併記の看板は皆無であり、外国人からすれば何の店なのか見当がつかないものだらけであった。
そこで、今でいうピクトグラムを当時の若手デザイナー(図案屋と言われていたそうだ!)が製作した。サウナやシャワーなど、一般に普及していなかったもののデザインには苦労したようだが、現在のものとほとんど変わらないデザインとなっている。
競技種目についてもピクトグラムが考えられ、全ての競技がピクトグラムで描かれた最初のオリンピックとなったそうだ。そして偉かったのはその著作権をすべて放棄したことであった。これによってこの東京オリンピックで製作された各種のピクトグラムはいろいろな国や地域のデザイナーによってブラシアップされ種類も増えて今日にきている。
日常目にするトイレのマークなどもこのときに発案されたそうだ。こうしてみると1964年の東京オリンピックが初めてのものは多数あり、今も形をかえて世の中に残っている。2020年の東京オリンピックで果たしてそのようなものはいくつできるのであろうか。

by motokunnk | 2014-10-11 08:40 | 日記
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