今日は終日、奥多摩方面へ出かけていた。ひょんなことで会員となってしまったライブラリー関係者のOB会主催の見学ツアーがあり、それに参加してきた。
場所は奥多摩の玉堂美術館と小澤酒造(澤の井)酒蔵見学ツアーである。都心からだと2時間ちかくかかるので1日コースである。
ビックリしたのは、青梅線に入って駅に着いても扉が自動で開閉せずに、ボタン開閉するようになっていることであった。二十年ほど前、友人のお父上は亡くなられた際、両毛線に乗車したときに、この仕組みを初めて知ったが、確かに冬の寒い時期だと車内暖房の熱が車外に出ないので便利な仕組みだ。
青梅駅からは奥多摩線に乗り、御岳駅下車となるが、青梅駅は待合室など木でできており、レトロな雰囲気を満喫することができる。
御岳駅から徒歩10分ほどで玉堂美術館に到着したが、途中近道と表示された多摩川沿いの路を下った際は何度も転びそうになってしまった。近道は危険も隣り合わせである!
玉堂美術館は第一展示室と第二展示室にわかれており、第一展示室にメインの作品が展示されている。
10代中頃からの写生が中央の展示ケースにあったが、これが10代の作品かと思えるほど繊細なタッチの出来栄えで、玉堂の才能の高さを改めて認識してしまった。
御岳駅そばにある蕎麦屋さんで昼食を食べ、沢井駅に移動して小澤酒造の酒蔵見学をした。小澤酒造(澤の井)は創業元禄十五年だそうで、赤穂浪士討入りの年の創業である。そして時期も12月だったそうで時期まで一緒なのは奇遇といえる。
酒蔵は3カ所あり、元禄蔵、明治蔵、平成蔵と建てられた年代別に単純に名前がつけられている。なかなか説明のうまい担当者で話がわかりやすかった。利き酒をして散会となったが、澤の井のみやげもの広場では梅の古木が花をつけていた。
春になったら、川沿いに散策路があるので、そこをハイキングするのもいいかもしれない。また来たくなるような楽しいひと時を過ごすことができた。