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原発再稼働止め、マスコミの反応は大違いそして棋士対将棋ソフトの戦い

関西電力の高浜原子力発電所3、4号機について、福井地裁が再稼働を差し止める仮処分を決めた。この決定について大手新聞では大きく取り上げているがその論調は全く違っている。ネットで見る限りではあるが、どちらかといえば疑問視する記事が多数を占めているいように思える。
たとえば日本経済新聞では「福井地裁の高浜原発差し止めは疑問多い」と題して、裁判長の判断に疑問を投げかけている。「ひとつが安全性について専門的な領域に踏み込み、独自に判断した点だ。決定は地震の揺れについて関電の想定は過小で、揺れから原発を守る設備も不十分とした。」と疑問を指摘し、「これらは規制委の結論に真っ向から異を唱えたものだ。福島の事故を踏まえ、原発の安全対策は事故が起こりうることを前提に、何段階もの対策で被害を防ぐことに主眼を置いた。規制委は専門的な見地から約1年半かけて審査し、基準に適合していると判断した。」
この裁判長は原発についてNoの考えを持っているようで昨年5月、関電大飯原発についても「万一の事故への備えが不十分」として差し止め判決を出している。したがって今回もこのような決定が下されることを関電は予期していたと思われる。
一方で朝日新聞は「高浜原発再稼働を差し止め 福井地裁が仮処分決定」と題して「原発再稼働の可否を決める新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘し、新基準を満たしても安全性は確保されないと判断。政府の原発政策に根本から見直しを迫る内容となった。」と書きだしている。どうも主張が真っ向から対立しているような気がする。
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主張はどちらが正しいとは言えないが、原発の停止決定するという判断をくだすことが経済や国民生活に及ぼす影響も判断しているということを判決文で述べてほしかった。その理由が納得できるものであればこのようなマスコミの対応はなかったはずである。高裁の判断が待たれるし、22日には別の地区での訴訟判断が下されるのでそちらも注目してみたい。
さて将棋の世界では名人戦が行われているが、こちらは棋士対将棋ソフトの勝負で棋士が初めてソフトに勝ったという記事が掲載されていた。原発再稼働止め、マスコミの反応は大違いそして棋士対将棋ソフトの戦い_d0183174_08354050.jpg
今年で3回目だそうで過去の2回はソフトが3勝1敗1分け、4勝1敗と棋士側を圧倒していた。今回は棋士側もソフトを十分に研究して臨んだようで、2連勝して優位にたった。しかしその後まさかの2連敗、最終対局まで勝負は持ち越されたようだ。
最終対局は阿久津八段とソフト「AWAKE(アウェイク)」の対戦であった。棋士相手にはとらない作戦をとった阿久津八段に対して「AWAKE(アウェイク)」の開発者である巨瀬(こせ)亮一さんが突然、投了を告げた。わずか21手での投了であった。普通の将棋では考えられない序盤での投了であるが、「この形に誘導されると不利になるのは分かっていて、投了しようと思っていた。」とのこと、ソフトも過去の棋譜を参考にして組み上げていくそうなので定石にない手には対応できなかったようだ。
棋士側はソフトの特性を詳細に研究して入念な対策を講じ、「勝負師」として勝ちにこだわった。そのこだわりが3回目に実を結んだようだが、実際の棋戦では応用できないようで、電王戦も今年限りで終了とのこと、ちょっとさびしいようなよかったような気もする。
囲碁の世界も同じようなソフトは多数あるそうだが、こちらのレベルはセミプロ級で一流ではないという。囲碁の世界の奥深さは将棋の比ではないようだ。
参考URL → 原発再稼働止めは企業潰す司法判断
参考URL → 電王戦

by motokunnk | 2015-04-15 08:38 | 日記
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