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2010年 08月 12日 ( 1 )

天声人語と日航ジャンボ機墜落事故

いつ頃からか記憶はないが、朝日新聞の天声人語を毎朝読む癖ができてしまった。天声人語は単行本となるぐらい人気があり、サラリーマンを問わず万人に愛読されているコラムである。
今日の天声人語は流星のことからはじめられた。夏の夜空を眺めていると流れ星を見かけることがある。私も大学時代に上高地に旅行した際に遭遇といっては大げさだが流れ星を見つけた記憶がある。
8月12日は日航ジャンボ機墜落事故が起きた日である。25年前の今日夕方TVから羽田発伊丹行きのジャンボ機が行方不明となったとの放送があり、その後に墜落したとの報道がなされた。ダッチロールをいう言葉を初めて耳にした事故でもあった。
数多くの乗客の遺書が見つかり、生きて死を迎えなければいけない数分間、人は何を考えて何を残さねばいけないのかを痛切に考えさせられた事故でもあった。幸いなことに生存者もおり、今は30歳代後半か40歳前半だと思われる少女がヘリで救出される姿に安堵した記憶がある。
今日の天声人語では、公開されなかったと思われる乗務員の遺書が記されている。「おちついて下さい ベルトをはずし 身のまわりを用意して下さい 荷物は持たない........」このメモ書きの持ち主は重要な機内放送を任される最後部左側に乗務していた新婚だった対馬祐三子さん(享年29)だそうである。どんな気持ちでメモを書いたのであろうか、気持ちを落ち着かせるためだったのかもしれない。
使われなかったメモ書きは次のような紹介を天声人語ではされている。「倒産し、再建にもがく日航に欠かせないものを伝えている。どんな状況でも乗客の安全と利便に尽くすプロ意識である。御巣鷹こそ、語り継ぐべき負の遺産だ。」まさしく教訓は次の世代に活かされなければ意味がない。日本の大手航空会社はこの事故以来死亡事故ゼロだそうで、この教訓をしっかり活かしている。
今日は現職の大臣では初めて前原国土交通大臣が御巣鷹山慰霊登山に参加するという。事故を再発させない、風化させないという思いもあるのであろう。
最後に今日の天声人語はこの一文で締めくくられている。「樹林に炎が揺れる尾根に達したのは、報道では一番早く墜落の2時間10分後。再度の上空取材を終えて日付が変わった帰途、同乗の整備士はたくさんの流れ星を見た。一瞬の輝きに託された、最期の叫びを忘れまい。」

今日の天声人語は → http://www.asahi.com/paper/column20100812.html

※文中の太赤字部分は天声人語から引用
by motokunnk | 2010-08-12 09:04 | 日記 | Trackback(29) | Comments(0)