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2011年 11月 08日 ( 1 )

登録文化財の良し悪しとは?

我家の周りの古い建物について、このようなマークがつけられているものがある。
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読んで字のごとく、登録有形文化財である。この文化財の登録制度について考えてみたい。
まず登録文化財について調べてみるといつものようにウィキペディアには次のように書かれている。
「登録有形文化財(とうろくゆうけいぶんかざい)は、1996年の文化財保護法改正により創設された文化財登録制度に基づき、文化財登録原簿に登録された有形文化財のことである。登録対象は当初は建造物に限られていたが、2004年の文化財保護法改正により建造物以外の有形文化財も登録対象となっている。登録物件は近代(明治以降)に建造・製作されたものが主であるが、江戸時代のものも登録対象になっている。」
そして制度自体が生まれた背景も書かれており興味深い記述がある。
「第二次大戦以降の日本においては、急激な都市化の進展などにより、近世末期や近代以降の多種多様な建造物が、その建築史的・文化的意義や価値を十分認識されないまま破壊される事例が相次いだ。(中略)しかし、急激に消滅しつつある近代の建造物の保護にあたっては、国レベルで重要なものを厳選する重要文化財指定制度のみでは不十分であり、より緩やかな規制のもとで、幅広く保護の網をかけることの必要性が議論された。こうして、重要文化財指定制度を補うものとして創設されたのが、文化財登録制度であり、登録された物件を登録有形文化財と称する。」
要は都市開発が進んでいくにつれて明治、大正、昭和初期段階に建設された(建築的に)価値のある建物が壊されていくことを防ぐ意味から制度は作られたといっていいのではないか。
文化財となると各種の優遇制度があり、その恩恵を受けられるようだが、その建物自体、改修することは許されていないようである。大阪市にある文化財指定を受けた図書館では釘ひとつ打つことができないと担当者がぼやいていた。また我家のそばには旧朝倉住宅(これも文化財)があるが、階段が急なわりにてすりなどはつけられず、また庭園も文化財指定されているが、こちらも手すりなどは一切設けられていない。ユニバーサルデザインが標榜され、一般の公開施設にはバリアフリーが常識となっている昨今、文化財指定を受けた公開されている施設では必ずしもバリアフリーとはなっていないようである。
自治体として、登録文化財の数をきそうのであれば、どんどん増やしていくのがいいであろう。ただむやみに増やしていくことが本当にいいことなのかはよくわからない。
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渋谷区立広尾小学校の建物は登録文化財指定を受けている。学校のホームページにも記載されているが果たして校舎として利用した場合使いやすいかどうか、そのあたりのことは書かれていない。
また温故学会も登録文化財である。
登録文化財 → ウィキペディアより
広尾小学校 → 文化財としての広尾小学校
関連するブログ → 温故学会について書いている
by motokunnk | 2011-11-08 20:07 | 街の風景 | Trackback | Comments(0)