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ギャラリーTOMは素敵な空間

きっかけは1枚のポスターであった。毎週金曜日は渋谷区立松濤美術館が区民無料サービスを実施しているので、「天神万華鏡 ~常盤山文庫所蔵 天神コレクションより」が展示終了間際なので見に行くことにしていた。
出がけに渋谷区役所に行く用事をカミさんに頼まれたので、美術館に寄ったあとで行くことにした。「天神万華鏡 ~常盤山文庫所蔵 天神コレクションより」は菅原道真を題材にした各種の絵画(掛け軸が多かった)が展示されており、受験シーズンということでこの企画が採用されたのではと勘繰ってしまった。
展示会を見て、渋谷区役所へと足を進めると、1枚のポスターが目に入った。「陶と漆」と書かれた洒落たポスターである。ギャラリーTOMで開催されているというので、どこにあるのかと思い、ちょっと周りを見ると、なんとギャラリーTOMの壁に貼られていた。このような場所にギャラリーがあるのかとビックリしてしまった。
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ポスターが貼られていなければ、洒落た住宅のひとつだと思ってしまうほどギャラリーらしくない建物であった。金曜日は時間がなかったので、開催期間を見ると、まだまだ余裕があったので日を改めて観に行くことにした。そして昨日、ギャラリーTOMに行ってきた。
事前にネットで調べてみるとホームページが開設されており、「村山亜土・治江夫妻が、視覚障害者だった長男・錬の「ぼくたち盲人もロダンを見る権利がある」という言葉につき動かされ、1984年に「視覚障害者のための手で見るギャラリー」として開設した私設美術館」であることがわかった。道路に面した場所に金のプレートで「ぼくたち盲人もロダンを見る権利がある」が貼られていることからも志の大きさがうかがえた。
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階段を上がると入口があり中に入るが、一般の美術館と違って受付がないのにびっくりした。ちょっと間があってスタッフの方が現れ、入場料を支払う。スタッフの方からこの場所をどうして知りえたかと聞かれ、外に貼られているポスターを見て入館したと答えた。スタッフの方から簡単にギャラリーに展示されている彫刻のレイアウト説明をうけ、後は自由に見てくださいといわれた。最低限の説明と自由な鑑賞時間、とてもフレンドリーな印象を受けた。
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また、個人で利用されるならということで写真もOKであった。視聴覚者が製作した彫刻も常設で展示されていることにビックリした。そしてその場所には、山城見信という沖縄県立芸術大学教授の「生と創造への連動」という文章が貼られて、数点の作品が飾られていた。どれも視覚障害者が製作してものとは思えない出来栄えである。最後にスタッフの方からぜひいろいろな人に宣伝してくださいと笑顔でいわれてしまい、また来月の展示会にも伺いますと言ってしまった。
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喧噪を忘れ、一時の休息が得られたような感覚を覚えた時間であった。
参考URL → ギャラリーТОМ

by motokunnk | 2015-01-28 08:29 | 美術館・博物館・美術 | Trackback | Comments(0)